King of Wood と称されるミャンマークのご紹介

銘木の中の銘木・ミャンマーチーク

ミャンマーチークは本チークと称せられ、グリーンチークと呼ばれているインドネシア・マレーシアの植林チークと区別されるアジアが世界に誇る銘木です。
標高200~500mの原始林に点在する高樹齢(150~200年)の成熟樹を伐採する3~5年前に立ち木の状態で木の周辺に切り込みを入れ(辺材部全周)水分を抜き含水率調整と木の姿の改善・材質の引き締めを行います(巻き枯らしと言う)。
伐採後は象を使い切り出し、筏に組み、大河イラワジ河をヤンゴンまでゆっくりと下り、ヤンゴン工場でチーク材で構築した門方クレーンで取り込みます。
この期間が2年余必要になります。その後丸太を板材に製材し、6ヵ月余の自然乾燥、人工乾燥、加工製品化となります。このように皆様にご使用頂くまでに6~7年もかけ、ゆっくり仕上げる事が無垢材の特徴を活かし、高品質を確保出来る所以であると思っています。戦前は多量に輸入され、主要な建物(国会議事堂・箱根富士屋ホテル他)の内装材に数多く使用されました。しかし、戦後はビルマ政府が鎖国経済政策を施行した為、日本には殆ど輸入されず、インドネシアチークがチークの総称となってしまいました。

銘木の中の銘木・ミャンマーチーク

ミャンマーチークができるまで

  • 巻き枯らし
  • 搬送
  • 製材
  • 自然乾燥
人工乾燥

耐久性・耐水性と抗菌・防虫性 に優れたミャンマーチークの特徴

優れた耐久性・耐水性と白蟻も寄り付かない防虫性

ミャンマーチークは耐久性・耐水性が高く、特に抗菌、防虫性に優れており、古来より豪華客船や高級クルーザーの内装材や甲板材、高級家具等に使用されております。最近は白蟻被害の多い、沖縄住宅公社の指定材にもなり、サミット関連施設の内装材にも採用されました。 又、チークの独特の柔らかな色調が住む人の心を和ませると言われております。カンボジアの首都プノンペンに建設された日本大使館の床には、荒廃した人心を少しでも癒せればと、このミャンマーチークが採用されました(ミャンマーチーク販売、床施工)。

優れた耐久性・耐水性と白蟻も寄り付かない防虫性

人にやさしい無垢素材

無垢材ですので複合フローリングや新建材で問題になっている発ガン性物質のホルムアルデヒド等は発生致しません。又、製造に際して使用する塗料や接着剤も
F☆☆☆☆以上の性能を有する吟味した材料を使用しております。

2003年7月に建築基準法が改正になりホルムアルデヒドの使用総量規制が施行されました。無垢材はこの規制対象外製品ですが、弊社では全ての製品のホルムアルデヒド発散量テストを実施し、国土交通大臣より性能評価認定書を頂きました(国住指第1249号)。
安心してご使用いただける健康製品である事が証明されています。

人にやさしい無垢素材

『ミャンマーチークとその他のチークとの違いについて』

試験項目/樹種 ミャンマーチーク インドネシアチーク
①比重(湿度12%) 0.68~0.71 0.65~0.67
②曲げ強度(㎏/㎡) 1.500 1,370
③横圧縮強度(㎏/㎡) 900 740
④収縮率(板目) 6.2% 6.7%
⑤収縮率(柾目) 3.1% 3.4%

チークは東南アジアの熱帯モンスーン気候地域に生育している樹種です。19世紀の大航海時代オランダが自国の造船材として持ち帰る為に、植民地であったインドネシアに大規模な植林を行いました。時を経て 戦後の世界復興にインドネシアチークが重宝されました。

その為、インドネシアチークがチーク材の総称のようになっていましたが、業界では生育が早く、耐久性や防虫性に劣る植林チークをグリーンチークと称し、ミヤンマーチークと区分しています。現在、弊社が扱っているミャンマーチークは全て天然チークです。

1986年頃迄、ミャンマー(当時ビルマ)は経済鎖国政策を執っており、日本への輸出は皆無でした。その為、インドネシアやマレーシア産の植林チークが日本ではチークとされてしまったのです。然しながら、マレーシア・インドネシアの急速な工業化に伴う森林伐採や近代化に伴う木材需要の増大により、乱開発・乱伐採が進み、現在では高樹齢の良質なチーク材は供給出来ない状況となっています。政府も保護政策を施行し、伐採・輸出制限を年々厳しくしているのが実情です。

半面、永らく経済鎖国政策を執っていたミャンマーには高樹齢・高品質の天然チークが豊富に有ります。現在、世界のチーク材はミャンマーのみと言っても過言ではないと思っています。

この貴重なチーク材はミャンマー政府の統制材です、環境保全林業省の独占管理になっています。2010年から2015年の5年間に森林面積が5%減少したとの国連機関の勧告を受け年間20万トン計画伐採していたチーク材の伐採を6万トンに削減して、チーク材の保全に努めています。今年に入り、チーク材の入手が困難となっていますが、弊社は政府機関と契約の元、正規輸入をしていますので、必要な数量、必要な時期に輸入する事が出来ます。

従来、日本市場に流通しているチーク製品の多くは、中国の木材業者がミャンマー国境際で盗伐したチーク材を密輸入し、昆明市で製品化し、上海市場に流通させ、それを日本の建材商社が買い付け、日本に持ち込んだ物です。林野庁はこのような違法製品の排除に努力していますが、消費者の理解が乏しく、依然として流通しています。樹齢に関係なく盗伐した原木を急速乾燥して加工した製品は施工後伸縮や反りが発生し、トラブルになるケースも度々発生しています。 是非、高樹齢の良質原木を時間をかけて含水率調整を行った後に製品化しているミャンマーチーク販売製品をご利用頂きますようお願い申し上げます。

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