ミャンマーチークは環境保全林業省がチークの継続育成と森林保全の為、計画伐採をしています。
現在は年間6万トンのチーク原木を伐採しています。
2010年以前は30万トンでしたが、国土に占める森林の割合が20年間で12%も減少した為、チーク原木の計画伐採量を削減しました。
光合成作用が衰えた高樹齢(100年以上)のチーク原木を選び計画伐採します。
伐採する前に木の周囲に切り込みを入れ、2~3年かけて、水分を抜き、木を引き締めます。(巻き枯らしと言います)
伐採後、山中から象に引っ張らせ、輸送出来る場所まで搬出します。
道路が無い場所では筏を組み、エーヤワディ河をヤンゴン迄下ります。
この間、3~4年を経過します。丸太(原木)はヤンゴンの工場で木取り(製材)され、フローリングの原板が製作されます。
その後、原板材は井桁に重ね組み上げられ、3~5ヵ月間自然乾燥(天日乾燥)します。含水率が12%になった時点で乾燥炉に入れ、更に含水率を8%に落とした後に、漸く、フローリングに加工するのです。
皆様にご使用頂く迄に、伐採後5~6年は経過しています。
このように時間を掛け、ゆっくりと水分を抜き、製品化する事がチーク独特の風格を醸し、伸縮の少ないフローリングが生まれます。
チークの比重は0.65~0.69です。硬い木では無く、工作のし易い木です。多く含んでいる樹脂が白蟻も寄付けない防虫性を持っています。
又、防水性にも優れており、船舶の造作材に重宝される所以です。
無垢材は高温乾燥時には含有する水分を吐き出し、多湿時には湿度を吸収して居住環境を整え、健康維持に寄与します。
又、チーク独特の水飴色がストレスを和らげる色調と言われ、落ち着いた雰囲気を醸し出します。