2022年11月
ミャンマーチーク販売 株式会社
『チークフローリング』について(色むら-色斑と経年変化)
ミャンマー産の『天然チーク』は、原始林で50m・80mと点在して生育します。杉や松のように群生する樹種では無いのです。その為、一本、一本それぞれ陽光の当たり方・風の通り方が違います。
この生育環境の違いが木肌の色を疎らにします。それ故に、ミャンマーチークは色むらの多い樹種とされています。しかし、施工して空気に触れますと徐々に樹脂(タール)が酸化し、黒っぽい製品は黒さが薄れ、飴色に近づきます。又、白っぽい製品は赤みが増し、水飴色っぽく変色し、全体として違和感が薄れてきます。これをチークの経年変化と言っています。日々、ご使用になられながら、この色調変化をお楽しみ頂くのが天然チークを使用する醍醐味と言われています。
住宅展示場で施工してあるミャンマーチークフローリングご覧になり、お気に召されご自宅の床材にご採用されたお客様が、施工されたチークフローリングをご覧になり、色むらに驚かれ、モデルハウスのフローリングと全く違うではないか!とクレームをされるケースがあるようです。
私は営業ご担当者様に、この色斑は天然チークの生育環境から生じますが、数か月で疎らな色調が徐々に薄れ、暖かく、穏やかな水飴色に変化し、1年も経ちますとバランスの良い床に仕上がって来ますのでご使用頂きながら、お楽しみにして頂きたいと申し上げて下さいと、お願いしています。
私は常々、一年経過した後、お気に召さない時はご希望の床材に貼り替えさせて頂きますと申し申し上げていますが、今まで、一度もご不満のお声をお聞きした事がございません。
添付の写真は6ヵ月に亘り、経年変化を記録した写真です。施工直後の写真では斑模様が見られますが6ヵ月後には無くなっています。樹脂に含まれる木質タールが空気に触れて変色したのです。
チークの木肌が滑らかなで柔かなのはこの木質タールによります。チークが耐朽性に優れ、防錆特性が有るのもこのタールのおかげです。 天然チークの色むらについて記述致しました。